こんにちは!
育休中で、株初心者、FP2級のすずめです!
この記事では、育休中の私が、確定申告で株の利益から天引きされた税金の還付申請をしたこと、税務署に問い合わせて知ったことを紹介します。
ことの発端は、「間違えて、一般口座で取引してしまったけれど、これ確定申告しなくて大丈夫なんやろか…?」ということです。
税務署に問い合わせたり、調べたりしている中で、話が全く別の方向に行き、新たなことが判明しました。
株の売却益・配当が、48万円以下の専業主婦(育休中を含む)は、確定申告することで、税金が還付される。
そして、これにバッチリ当てはまっていた私!
当てはまっているのも悲しいけれど・・・
本当はもっと利益を出したかった・・・
税金が還付されるとあらば、確定申告をするまで!
この記事では、
- 育休中に株取引をする場合の注意点
- 株の利益が48万円以下で税金が還付される詳細
- 一般口座で取引した分は確定申告が必要?
といったことを紹介します。
※住民税の基礎控除額は48万円と異なります。詳細はご自身で確認をお願いします。
育休中に株取引をする場合の注意点3点
本題に入る前に、育休中で株の投資をする場合、次の3つについて、知っておく必要があります。
- 育児休業手当金の受給期間は、夫の扶養に入れる
- 株取引は、特定口座(源泉徴収有)の場合、利益から自動で税金が徴収される
- 育休中に確定申告をすると、税務署に、所得があると見なされる
順番にさらっと確認しておきます。
すでにご存じの方は飛ばしてくださいね。
育休中は、夫の扶養に入れる
産前産後休暇は、有給休暇と同じ「休暇」という名前がついており、給与が支給されます。
ところが、育児休業は、「休業」ですよね。
育児休業期間に支給されるお金は、育児休業手当金という名前で、失業手当と同じような扱い。
つまり、育児休業手当金は、給与ではありませんので、給与収入(所得)があるとは見なされません。
収入がないということは、育休中は、夫の扶養に入ることができるのです。
~2021年8月14日:仕事をしていた(給与をもらう)
2021年8月15日~11月9日:産前産後休暇(給与をもらう)
2021年11月10日~2023年4月:育児休業(育児休業手当金をもらう)
私の、産育休はこんなスケジュールでしたので、2022年は、給与収入が0でした。
2022年は、夫の扶養に入るべく、夫の会社の年末調整で、「配偶者を扶養している」という申請をしてもらいました。
ご自身の産休・育休期間を考えて、ご主人の扶養に入れそうなら、入った方がオトクです~🎵
私は、1人目の育休中、支援センターで初対面のママさんに、たまたま教えてもらいました。
こういうのって、みんな知ってるんでしょうか…?
株取引は、特定口座(源泉徴収有)を利用する人が多い
株売買で口座を選択する際、最も一般的なのが、特定口座(源泉徴収有)を選択することです。
ここで、口座による違いをさらっと違いをおさらい!
年間取引報告書 | 税金 | |
一般口座 | なし | 確定申告して納税 |
特定口座(源泉徴収有) | あり | 勝手に徴収される |
特定口座(源泉徴収無) | あり | 確定申告して納税 |
確定申告するのが、面倒なので、特定口座(源泉徴収有)を選択する人が多いです。
ただし、ケースバイケースで、給与等の収入有&株の年間利益が20万円以下の見込みの人は、株の利益が非課税となるので、特定口座(源泉徴収無)を選択する方がいいようです。
私も特定口座(源泉徴収有)にしていたんだけど、昨年は誤って、一般口座で取引してしまった・・・
主婦・育休中に確定申告をすると、所得があると見なされる
専業主婦や育休中に確定申告をすると、税務署に、所得があると見なされてしまいます。
これの何が問題かって、所得があると見なされると、夫の扶養に入れなくなるから!
株の利益があっても、特定口座(源泉徴収有)を選択し、確定申告しなければ、大丈夫です。
ただし、株の利益額によっては、夫の扶養に入れますが、それは次以降で解説します。
株の利益が48万円以下で税金が還付される詳細
所得が2,400万円以下のすべての方に、基礎控除が48万円あります。
※住民税の基礎控除額は異なります。詳細はご自身で確認をお願いします。
控除とは「差し引く」という意味!
ここで、所得税の計算方法を、めちゃくちゃザックリ解説すると、次のような感じです。
(細かいところは、色々ありますが、わかりやすくザックリです。)
年間収入-控除=所得
所得✕税率=所得税額
上の式の「控除」の部分に、基礎控除48万円を当てはめてみましょう。
年間収入(株の利益)が48万円以下の場合は、所得が0となることがわかりますよね。
所得が0、イコール、所得税も0!
逆に、株の利益が48万円を超えている場合は、基礎控除分を引いても、所得があると見なされます。
所得があるということは、扶養に入ることができなくなります。
難しいことを考えるのはややこしいので、個人的には、株の利益が48万円を超えている場合は、確定申告せず、旦那さんの扶養に入るのがいいんじゃないかなぁと思います。
育休中の控除の補足
ここで、育休中の控除について考えてみましょう。
本来は、給与をもらっているので、給与から控除されています。
ところが、育休中は、控除する給与自体がありません。
ですので、株の売却益や配当金で利益があれば、そこから、控除されることになります。
育休が明けて、会社員に戻ったら、また給与から控除されることになるので、今回の技(株の利益から控除する)は使えませんので、ご注意ください。
一般口座で取引した分は、確定申告が必要?
2022年、私はうっかり一般口座と特定口座の両方で取引してしまいました。
※一般口座は、勝手に税金が徴収されないため、確定申告が必要です。
しかし、一般口座であっても、ここまで説明した内容と同じです。
・育休中の場合、特定口座との合計利益額が控除額以下の場合、確定申告不要(控除額を超えていれば確定申告が必要)
(但し、上で説明したように、確定申告することで、利益が控除額以下の特定口座取引分は税金還付を受けることができる)
・会社員の場合、合計利益額が20万円以下であれば、確定申告不要(20万円を超えていれば確定申告が必要)
ただし、いろんなケースが考えられると思うので、税務署にご自身の状況をお伝えして、確認してくださいね。
確定申告時期に電話をすると、専用の確定申告回線に回され、税理士さんにあれこれ質問できましたよ。
私の取引状況
私の2022年1月1日から12月31日までの株の取引状況はこちらです。
- 特定口座(源泉徴収有):153,430円
- 一般口座:64,663円
- 配当金:172,756円
- 合計:390,849円
私は、基本的に、特定口座(源泉徴収有)で売買しているのですが、一般口座分は、誤って取引してしまった分です。
今回、これを、確定申告したところ、特定口座(源泉徴収有)と配当金で徴収されていた税金額が還付されることになりました。
念のため、確定申告書作成時に、一般口座の利益分(上記の64,663円)の入力もしましたが、還付額に変わりありませんでした。
おわりに
これを書き終えても思うのは、
もう!
本当に、本当に、税金は、ヤヤコシイ!!(ゲッソリ)
ということ。
そんな訳で、今回は、私が、実際に確定申告して、特定口座での取引分の還付申請をした経過をまとめました。
意外と、確定申告時期に税務署に電話をすると、専用回線で税理士さんが対応してくれて、無料であれこれ相談できました。
実は私、意味わからな過ぎて、3回ほど電話しました(テヘ)
私のブログを読んで、
自分は確定申告した方がいいんだろうか?
と思われた方は、税務署に、ご自身の状況を聞いてみてくださいね!
初めての確定申告はてんてこまいでしたが、税金についてとても勉強になりました(ワタシ、オツカレサマー♡)
そして、何だかんだで、予想外に4万円越の還付金が入ったので、嬉しかったです。
※住民税の基礎控除額は異なります。詳細はご自身で確認をお願いします。
住民税の還付についてはこちらにまとめました。
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